ゴールデンウィークの最中ですが、先日、6296df100678b41f22b042b8d22df31a_s
「こころの病理講座―後期」の1期・2期が修了しました。

後期のカリキュラムは、

◇統合失調症
◇PTSD・適応障害
◇強迫症および関連症群
◇摂食障害
◇性別違和・LGBT
◇その他の知っておきたいこころの病理

となっています。

一見すると、あまり身近でないテーマのように感じるかもしれませんが、
例えば「統合失調症」は、全人類の1%に存在すると言われる、実はとても身近な疾患です。
また、最近の調査で、「日本の職場でLGBTに該当する人」は5%を超えている
という結果もあり、「心の病気」や「多くの人と違う自分」について、
周囲の人に話せずに悩んだりつらい思いを抱えている方は、想像以上に多いと思われます。

心を病むのは、体の病気に比べて厄介な隠すべきこと、そう感じる方も多いのではないでしょうか。
「心の病気」などに対する誤解や偏見は、まだまだ根強いのが現状かと思います。

正体がわからないと思えば恐くなったり、
対処のしようが無いのではと考えれば不安につながったりすることもあるかもしれません。

正しく知って、きちんと向き合い、さまざまな治療法や対処法があるとわかれば、
苦しんでいる本人とそれを支える人がどれだけ楽になることでしょう。

「こころの病理講座」は、そんな思いをもとに、
できるだけ多くの方に「正しく知っていただく」ことを目的に開講しています。

今回受講された方にも、こんな感想をいただきました。
「私自身にも、病気に対して誤解や偏見がまだまだあったかもしれません。
苦しんでいらっしゃるご本人にとっての“事実”を認めること、否定をしない姿勢が大切であることを
改めて考えさせられました。ありがとうございました。(Y.Sさん)」

「こころの病理」というと、専門的な内容のように思われるかもしれませんが、
テキストは、初めて学ぶ方を想定して作られており、
今回初めて受講いただいたA.Kさんからも「話がわかりやすかった。」と言っていただけました。

昨年7月初開講の「前期」から、「中期」、「後期」と、
約1年をかけて「こころの病理講座」全18コマをコンプリートしていただいた方も多く、ありがたい限りです。

「こころセーフティネット協会」は、“実は身近”な「精神疾患」や「心の問題」について、
みんなで知識を深め、考えあうことで、
思いやりのある豊かな社会につながっていくことを願っています。

新たな皆さまとの出会いも心待ちにしておりますので、今後ともよろしくお願いします。