外出自粛の中、外に出られず閉塞感を感じている方も、281382_s
それでも外出生活を余儀なくされている方も、
不安感やストレスがたかまってはいませんか? 

いつも以上の忍耐力やパワーを発揮せざるを得ない方も多いかと思います。
大切な人の命を守るため、大切な誰かを危険にさらさないため、
ここは踏ん張りどころです。
一人ひとりが「自分にできること」を考えることが求められている気がします。 
何かすごいことをする必要はありません。
中には、「『せっかくの機会だから自己研鑽や〇〇をしよう』と思ったのに、
結局できずに落ち込んでしまった」という声も聞かれますが、
「人と接触する機会を減らす」のも大きな成果です。
「ああ~、今日もたいしたことせずに終わってしまった」と自分を責めるのではなく、
「今日も接触機会を減らして、えらかったなあ」と自分をほめてあげてくださいね。

在宅中のストレス解消法もいろいろなところで紹介されていますが、
その一つに「心理カウンセリング」も加えてみませんか?

欧米では気軽に活用されている心理カウンセリングですが、
日本では受けるのにまだ少し心理的なハードルが高いように感じます。
「つらくてどうしようもなくなったときになって初めて受けるもの」でなく、
日ごろから「ストレスをためすぎないための予防」や、
「自分自身を見つめる機会」としてもご活用いただけたらと思います。

今回は、「自分自身を見つめる機会」としてのカウンセリングについて、
少し補足説明をさせていただきます。
カウンセリングに行くと「生き方のアドバイス」をされるのではないかと
思われる方もおられるようですが、カウンセラーは、悩んでいる方に
「こうした方がいいよ」といった“アドバイス”をするのではありません。
なぜなら、人の価値観はそれぞれであり、3133031_s「誰かにとってよい価値観」が「ほかの人にとってよい価値観」とは限らないからです。

専門知識を身に着けたカウンセラーは、守秘義務のもと、
あなた自身がどんなことをつらいと感じているのか、
どういうことを解決したいと考えているのかに、
しっかりと寄り添って耳を傾けてくれるはずです。

交流分析の創始者であるエリック・バーンは、
「他人と過去は変えられない」と言いました。
他人を変えようと無理強いしても効果は少なく、過去はそもそも変更不可能。
そうです、変えることができるのは、「自分と未来」なのです。

「自分が変わるのはどう?」と言われると、
「悪いのはあなた…」と言われているように聞こえるかもしれませんが、
決してそういう意味ではありません。
だれしも、これまで生きてきた中で培ってきた、
考え方や感じ方のクセみたいなものが存在します。
そういった、「思い癖・感じ癖」の中で、
自分を責めたり追い詰めたりして自分自身を苦しくしてしまっているものがあれば、
そこを見つめて気づくだけでも、気持ちはずいぶん楽になります。

なかなかふだんは自分自身の心とゆっくり向き合う時間は取れないかと思いますので、
「専門家である心理カウンセラーと一緒に自分自身と向き合う時間」は、
がんばっている自分へのごほうびとしてもご活用いただけたらと思います。

髪が伸びたらカットしてすっきりするー、そんな気軽な感覚で、
あなた自身の心をすっきりさせる方法のひとつとして心理カウンセリングをご利用ください。

こころセーフティネット協会の講師は、それぞれ個人カウンセリングを受け付けています。
電話やビデオ通話など、非対面のカウンセリングに対応している者もおりますので、
くわしくは、「講師紹介」から各講師のプロフィールをご覧ください。

ご不明な点は、メールやこのブログの「メッセージ」フォームからお気軽にお問い合わせください。
この機会に、心理カウンセリングデビューもいかがですか?

(文責:真方あゆみ)