寒波で明けた1月ももう末。立春に向けて、三寒四温の言葉通りのこの時期です。

知人によると、お正月に一年ぶりにお子さんが帰省できたそうなのですが、家からはなるべく出ないようお達しが出ていたらしく、すぐ近くに住む祖父母には会えなかったのだとか…。

残念だけど、また会えるようになる日は来るから、みんなで元気でいようね!と話しました。

「孫は来て良し、帰って良し」という言葉があります。孫は来ればかわいいし、それでもやっぱりお守りは大変だから、帰ったらそれもまた良し、という言葉です。

解釈はいろいろのようですが、本来は、来ても帰っても孫は良いものだ、という意味だったろう、なんて優しい言葉だろうと思います。

反対の言いかたをすれば、来ればお守りが大変だし、帰ったらさみしい、来ても帰っても良いこと無い、とも言えるわけですから。

どんなことにも見かたを変えれば別の面があります。コップに半分残った水を「まだ半分ある」と見るか「もう半分しかない」と見るか、という例はよくあげられます。

どちらの見かたがいいかは決められません。が、一面だけを見てそれが全てだと決めてしまうのは、いささかもったいないように思います。

別の視点から見てみる、これは大きな「気づき」に繋がります。自分の中にあった、無意識の「思い込み」や「偏見」に気づくと心の変容が起き、こだわりや縛りをゆるめることができるのです。

まさに今、あらゆる方面で、「できない」を「こうしたらできた!」にするべくさまざまな工夫がなされていると思います。

今まで通りにできないこの状況だからこそ、遠方からでも参加できるオンラインでの講座への参加や、めったに観られないアーティストの配信ライブといった恩恵にあずかることもできました。

自分の芯は一本通しつつ、日々巻き起こる事態へは柔軟に対処できる、を私も目指したいと思います。
(文責 松本まゆみ)

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