やっと秋らしくなったと思っていたら、おせちやクリスマスケーキの“ご予約はお早めに”広告をあちらこちらで目にするようになり、「え!もうそんな時期!?」と思っているうちに、もうはや師走ですね。
子どもの頃はウキウキ気分の楽しい季節だったはずの年末…。いつの間にか、何やら気ぜわしい時期になっちゃいました。
あれもしてない、これもしなきゃ、あ~、もう日にちが無い〰、と慌ただしく過ぎる毎日。「早くしないとなのに〰」と自分を追い立ててしまいます。
交流分析では、この「急がなきゃ!」というメッセージを、多かれ少なかれ誰もが自分に向けて発していると考えます。
先月ちょこっとお話しした“人生脚本”。私達は、自分が書いた人生の物語に沿って生きている、そしてそれは自分が書いた物だから自分で書き直すことができる、という考え方です。
その脚本を構成する素になるのが、小さな子どもの頃から決めてきた自分なりの決め事=“決断”です。
もともとは、自分にとって良かれと取り入れた“決断”ですが、何しろ状況判断もできない幼い頃からのものですから、大人になるにつれ現状には合わないことが起きてくる場合があります。
その合わなくなってネガティブに働いてしまうものを“禁止令”と呼びます。
例えば、
「黙って待ってると『おとなしくてお利口さんね』とお菓子をもらった、『子どもは口を出すな』と言われた、などを経験し口数が少なくなった。大人になった今、意見を求められてもなかなか口に出せない」
場合。
「黙っていよう」という“決断”が、話すという行動に待ったをかけてしまう。これは“禁止令”の「するな」に該当すると言えるでしょう。
この“禁止令”が前面に出てくるのはなかなかにツラい。そこで威力を発揮するのが、禁止令の命令を聞かなくてもいいことにする“拮抗禁止令”です。 例の場合であれば、
「みんなが感心するようなことなら話してもいい」
などになります。
この“拮抗禁止令”のうち、自分を駆り立てるように働きかける、と言われるものが次の5つ。(“ドライバー”と呼ばれます)
・完全であれ
・いっしょうけんめい努力せよ
・他人を喜ばせろ
・強くあれ
・急げ
これらは誰もが持っていて、どれを多く強く自分に言い聞かせているかは人それぞれ。それはその人の“人生脚本”と大きく関わっています。
普段はあまり意識せずにいますが、自分がよく使う“拮抗禁止令”に気づくと、それが上手く行かなくなると顔を出す“禁止令”が見えてきます。
“禁止令”も“拮抗禁止令”も自分の“決断”です。それに気づくことは、“人生脚本”を自分の望ましい方へと書き直すきっかけにもなるのです。
今月は、“決断”について、でした。
ごちゃごちゃになりやすい説明を読んでくださってありがとうございます。12の“禁止令”のことなど、また一つ一つおいおいお話しできればと思っています。 (文責 松本まゆみ)
※“こころぐ通信”は、こころセーフティ
ネット協会にメールアドレスをご登録くださっている皆さまに毎月お届けしております。配信をご希望の方はメッセージ欄で、アドレスとお名前をお知らせください。協会のスケジュールやお知らせとともに、20日頃にメール配信いたします。
子どもの頃はウキウキ気分の楽しい季節だったはずの年末…。いつの間にか、何やら気ぜわしい時期になっちゃいました。
あれもしてない、これもしなきゃ、あ~、もう日にちが無い〰、と慌ただしく過ぎる毎日。「早くしないとなのに〰」と自分を追い立ててしまいます。
交流分析では、この「急がなきゃ!」というメッセージを、多かれ少なかれ誰もが自分に向けて発していると考えます。
先月ちょこっとお話しした“人生脚本”。私達は、自分が書いた人生の物語に沿って生きている、そしてそれは自分が書いた物だから自分で書き直すことができる、という考え方です。
その脚本を構成する素になるのが、小さな子どもの頃から決めてきた自分なりの決め事=“決断”です。
もともとは、自分にとって良かれと取り入れた“決断”ですが、何しろ状況判断もできない幼い頃からのものですから、大人になるにつれ現状には合わないことが起きてくる場合があります。
その合わなくなってネガティブに働いてしまうものを“禁止令”と呼びます。
例えば、
「黙って待ってると『おとなしくてお利口さんね』とお菓子をもらった、『子どもは口を出すな』と言われた、などを経験し口数が少なくなった。大人になった今、意見を求められてもなかなか口に出せない」
場合。
「黙っていよう」という“決断”が、話すという行動に待ったをかけてしまう。これは“禁止令”の「するな」に該当すると言えるでしょう。
この“禁止令”が前面に出てくるのはなかなかにツラい。そこで威力を発揮するのが、禁止令の命令を聞かなくてもいいことにする“拮抗禁止令”です。 例の場合であれば、
「みんなが感心するようなことなら話してもいい」
などになります。
この“拮抗禁止令”のうち、自分を駆り立てるように働きかける、と言われるものが次の5つ。(“ドライバー”と呼ばれます)
・完全であれ
・いっしょうけんめい努力せよ
・他人を喜ばせろ
・強くあれ
・急げ
これらは誰もが持っていて、どれを多く強く自分に言い聞かせているかは人それぞれ。それはその人の“人生脚本”と大きく関わっています。
普段はあまり意識せずにいますが、自分がよく使う“拮抗禁止令”に気づくと、それが上手く行かなくなると顔を出す“禁止令”が見えてきます。
“禁止令”も“拮抗禁止令”も自分の“決断”です。それに気づくことは、“人生脚本”を自分の望ましい方へと書き直すきっかけにもなるのです。
今月は、“決断”について、でした。
ごちゃごちゃになりやすい説明を読んでくださってありがとうございます。12の“禁止令”のことなど、また一つ一つおいおいお話しできればと思っています。 (文責 松本まゆみ)
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