来たる7月10日の「こころに効くセミナー」のテーマは「エゴグラム」です。

交流分析では「自我状態=心の状態」には、5つの機能(自我状態の使い方)があると考えます。この5つのうちで自分が多く使うのはどれか、あまり使っていないのはどれかをもとにグラフにし、心の状態を図で見えるようにするのが「エゴグラム」です。

5つの機能とは、
・CP(厳しい親):善悪や道徳など、社会的ルールに則った自我状態。強く働くと批判や強制、懲罰的態度などにつながることも。
・NP(優しい親):許し、認め、保護しようとする自我状態。強く働くと過保護過干渉などにつながることも。
・A(成人):「今ここ」の状況を、冷静に客観的に判断する自我状態。強く働くと人間味がない、冷血などにつながることも。
・NC(自然な子ども):素直なありのままの、感情を自由に表す自我状態。強く働くとわがままや自分勝手などにつながることも。
・AC(適応した子ども):自分を抑え、相手や周りに合わせている自我状態。協調的と反抗的という相反する状態を含む。強く働くと感情や欲求が出せない、自己否定などにつながることも。

ごくかいつまんでの説明ですが、5つともなくてはならない大切な機能です。この機能の使い方を図式化して診てみると…。自分の心がどんなグラフを描くのか?  面白いことに、いろんな場面や立場の自分に身を置いて、それぞれのグラフを描くこともできます。マツモトも以前に描いてみて「こんなに変わる⁉」と実感したことがあります。

直感で描くやり方(質問の答えを選択する方法もあります)で描いたのですが、「家族といる時の自分」や「子どもの頃の自分」「仕事中の自分」などなど、場面場面でずいぶん違うグラフが出てきて「へ〜〜!」となったのを覚えています。

「エゴグラム」は変えられる!のも面白いところです。自我状態を見える化することで、自分の望ましい形へとバランスをとっていくことができるのです。

例えば「エゴグラム」を見て、いつも「○○でないと…」と張り詰めていたと気づいたとしたら。それはいけないことではありませんし変えなくてもいい。そしてもし変えたいのであれば、そのための方法がたくさんあるということです。

「エゴグラム」の具体的なお話は、ぜひセミナーで! たくさんの方にお楽しみいただけますよう。 (文責 松本まゆみ) ※“こころぐ通信”は、こころセーフティネット協会にメールアドレスをご登録くださっている皆さまに毎月お届けしております。配信をご希望の方はメッセージ欄で、アドレスとお名前をお知らせください。協会のスケジュールやお知らせとともに、20日頃にメール配信いたします。