冷え込みと暑さの戻りを繰り返しつつ、秋が深まってまいりました。天候が定まらないからか、虫の声も昔と比べると少なくなったような…?

「虫のこえ」という唱歌の歌詞に ♬ああ おもしろい 虫のこえ とありますが、「ああ おもしろい」を「青も白い」だと思っていた同級生がおりまして「昔は意味不明やった」と言ってたのが思い出されます。

鳴いてる声が外で聞こえるのは風情があれど、家の中に入ってきた!となると、コオロギ一匹でヒャーヒャー言うマツモトです。子どもの頃には確かに手で捕まえていたのですが…。

東京家政大学の佐藤英文・元特任教授が2012年に、226人の大学生に子どもの頃に虫などの小さい生き物を殺したことがあるか聞いたところ、99%以上にあたる224人が「ある」と答えたそうです。

子どもはそういった行為を通して、命の重さや、残酷さとは何かを身をもって知っていくのだそうです。先の佐藤教授は「よほど猟奇的な目つきをしていたり、エスカレートしたりしていない限り、そっと見守りながら『見て見ぬふり』をして構わないと思います。」(朝日新聞 2022年8月20日)と仰っていました。

平気で触っていたはずの虫に、いつからか手が出せなくなった…。きっかけになったかも?と思われる体験の記憶は、私の中にもいくつか残っています。

私はバッタやコオロギには触りたくありませんが、蚊をたたくのは素手でも平気です。どこに線引きがあるかは1人1人みな違うでしょう。子どもの頃の体験は、その自分のラインと深く関わっていそうです。

虫に限らず何に対しても、私たちは自分なりの「枠」を持っています。交流分析は、その枠組みがどんなものか、どうやって作り上げたのかを探る手掛かりになります。そしてその枠組みを見直す手助けもしてくれます。交流分析、オススメです!
(文責 松本まゆみ)


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