雨の季節、カエルの声がよく聞こえてきます。おなじみの生き物ですがつい先日、オタマジャクシがしっぽを栄養として体に取り込んでカエルになるのだと知りました。びっくり!

3月に亡くなった「ムツゴロウさん」こと畑正憲さんに触れた新聞コラムにあったのです。

幼児期を北海道の動物王国で過ごした女性が東京のムツゴロウさんに会いに来て、その時に何かを言ってあげたいとムツゴロウさんが上記のカエルの話をしたのだそうです。

するとその女性が「『栄養の倉庫なんですね。分かります。私、五つまでの北海道、忘れたことはありません。きっと私のしっぽだったのですね』。」(朝日新聞4月8日天声人語)と言い、ムツゴロウさんは思わず抱きしめた、という内容でした。

ムツゴロウさんのお人柄が偲ばれるとともに、誰の心の中にも人との繋がりでできた自分のしっぽがあるのだろうな、と思ったことでした。 (文責 松本まゆみ) “こころぐ通信”は、こころセーフティネット協会にメールアドレスをご登録くださっている皆さまに毎月お届けしております。配信をご希望の方はメッセージ欄で、アドレスとお名前をお知らせください。協会のスケジュールやお知らせとともに、20日頃にメール配信いたします。