はや年末となりました。クリスマスが終わったとたん、一気に和の雰囲気に包まれますね。

和食とともに今や国際的に認められるようになった日本の「出汁」。その「出汁」についてこんなことが書かれていました。

「日本がだしを取るのに向いている理由のひとつは、軟水だからだ。硬水だとミネラル分が多くて、だしの抽出を邪魔する▼逆にシチューのような煮込み料理なら煮崩れしにくい硬水の方がいいそうだ。味を楽しむ日本茶には軟水が、香りを楽しむ紅茶などには硬水が適している。水質と食文化は、切り離せない関係にある」(令和5年11月25日 朝日新聞 天声人語より)

生きていくために動物は環境に合うよう身体を変え、人間は環境の方を変えてきた、と児童向けの科学本で読んで「なるほど」と思い、その環境の変え方が行き過ぎてきてないか?…、と不安に感じてもおりました。

食文化がそうであるように、それぞれの国の伝統文化は自然の恩恵を受けて形成されてきたのでしょう。これからも人間の進む道が自然の理にかなうものでありますようにと、願います。

日本の文化の素敵さを再確認しつつ、年末年始を過ごせるといいですね。
どなたさまもどうぞよいお年を!
(文責 松本まゆみ)


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