ギリギリまだ2月なので、節分はとうに過ぎましたが鬼のお話を1つ。今西祐行さん作の『おにさんはどこにいる』。あらすじはこんなお話です。
昔は村にも町にも、どこにでも鬼がいた。優しい鬼もいたが、悪い鬼もたくさんいた。ある時、煎った豆が鬼に当たり、鬼は「あちちち」と逃げ出した。それから人は豆で鬼を追い払うようになった。
節分の始まりのお話みたいですが、続きがあります。
鬼達は食べる物もない山奥や離れ小島に逃げ込んだ。ところがそのうちに、人間は山奥や離れ小島にもやってくるようになる。しまいには飛行機で空の上にまで来るようになった。もう人間から隠れる場所がなくなった鬼達。その鬼達に、神様がいい隠れ場所を教えてくれた。その隠れ場所というのが…。
「人間の 心の中に はいるんだ。人間と いうものは、人のことは よく みえるが、自分のことは ちっともみえないからね。みつかりっこ ないよ。」(『おにさんはどこにいる』今西祐行絵ぶんこ6 あすなろ書房 より)
作者の今西祐行さんは、教科書にも載っている「一つの花」を書かれた方です。やさしさあふれるお話を沢山遺してくださっています。
『おにさんはどこにいる』、残念ながら今は少し手に入りにくい本です。皮肉なお話としても読めますが、鬼に隠れ場所を教えたのは神様です。心の中に隠れてる小さなおにを全部追い出してしまわなくても大丈夫なんだよと、相反するものもいっぱい入ってるのが心なんだよと、今西祐行さんは教えてくれているのかもしれません。 (文責 松本まゆみ)
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昔は村にも町にも、どこにでも鬼がいた。優しい鬼もいたが、悪い鬼もたくさんいた。ある時、煎った豆が鬼に当たり、鬼は「あちちち」と逃げ出した。それから人は豆で鬼を追い払うようになった。
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鬼達は食べる物もない山奥や離れ小島に逃げ込んだ。ところがそのうちに、人間は山奥や離れ小島にもやってくるようになる。しまいには飛行機で空の上にまで来るようになった。もう人間から隠れる場所がなくなった鬼達。その鬼達に、神様がいい隠れ場所を教えてくれた。その隠れ場所というのが…。
「人間の 心の中に はいるんだ。人間と いうものは、人のことは よく みえるが、自分のことは ちっともみえないからね。みつかりっこ ないよ。」(『おにさんはどこにいる』今西祐行絵ぶんこ6 あすなろ書房 より)
作者の今西祐行さんは、教科書にも載っている「一つの花」を書かれた方です。やさしさあふれるお話を沢山遺してくださっています。
『おにさんはどこにいる』、残念ながら今は少し手に入りにくい本です。皮肉なお話としても読めますが、鬼に隠れ場所を教えたのは神様です。心の中に隠れてる小さなおにを全部追い出してしまわなくても大丈夫なんだよと、相反するものもいっぱい入ってるのが心なんだよと、今西祐行さんは教えてくれているのかもしれません。 (文責 松本まゆみ)
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