このところの気温の乱高下に身体がなかなか追いつかないですね。例年、もうこんなに暑くなるなんて、と来たる夏が思いやられる5月ですが、実は10月と平均気温はほぼ一緒。

湿度その他の違いはあれど気温だけで言えば、同じ20度台後半でも5月はうだるような暑さに感じ、10月はやれやれやっと涼しくなったと一息つく、というわけです。

似たようなことは心の浮き沈みでも起こります。とても楽しくてテンションの上がる出来事の後には、日常に戻っただけなのにどことなく寂寥感が漂ったり。

逆の場合だと例えばうつ病。治りかけが要注意と言われますが、それは重篤な状態からやや快方へ向かった時に「もうずいぶんよくなった」かのように感じられてしまうことがあるからなんです。

よくなったようでも本来の調子にはまだまだ遠い。なのに、「早く元のようにならないと」と焦って無理をしたり、「いつまでもこんなで自分は駄目だ」と追いつめられてしまったり…、といったことが起こりやすいのです。

暑さも寒さも行きつ戻りつしながら進むもの。行ったり来たりの波はできればゆったり凪いでいてほしいものですが、時には大波も(このところの気象は嵐続きのような…)やって来ます。

大きな波が来た後は返す波も大きいです。様子を見ながら安全第一で、そろそろと進みましょう。

少し前までは寒さに耐えていた身体には、暑さが殊の外堪えます。水分補給と休養を心がけ、適度に汗をかきつつ(これがなかなか…)、夏へ備えてまいりましょう。
(文責 松本まゆみ)


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