年末って何がってこともなく気忙しいですね。

忙しいけど年内に済ませなきゃ、という事も多いですが、余りに頑張り過ぎると心身の機能が衰えて、かえってタスクをこなせなくなってしまいます。

ストレスが長期化・慢性化すると免疫力が落ち、自律神経が乱れ、ホルモンバランスが崩れ、様々な健康障害を引き起こす…。これを防ぐには、自身の限界を認識して、そこに到る前に心身を休ませることがとても大切です。

当協会の「こころの病理講座・前期」では、まず過度のストレスに身体がどのように反応するのかを、ストレスへの基本的な対処法とともにお伝えします。「アドレナリン」や「交感神経・副交感神経」「ドーパミン」「セロトニン」などはよく耳にする言葉ですが、それらの働きを知ると、様々な仕組みが私達の心身を守っていることに驚かれることでしょう。

驚くといえば、「認知症」(前述の講座の6コマ目にあります)という病名になってから、まだたった20年しか経ってないんですねぇ。それ以前の呼び名は「痴呆症」です。「痴呆」という言葉から受ける恐ろしさが今なお残るのもやむを得ないかもしれません。

でも「認知症」の捉え方は、「いったいどんな病気なのか?対処法や治療法は?」を知ることでずいぶん変わるかと思います。ご本人にも支える人にも大切な、やみくもに恐れず軽視しようとせず現状をきちんと把握して適切な支援を受けること、のための心の準備を助けてくれることでしょう。

さて、1年を振り返ると「あー、あの時こうしておけば…」「これでホントによかったのかな…」と悩むことも多々ありますが、そんな時マツモトがよすがとするのがお釈迦様のこのことばです。

「すべてがあなたにちょうどいい」

後にもう少し続きがあって解釈の仕方もいろいろでしょうが、マツモトは「選んできたものが最適なんだ」と受け取ることにしています。この一言をお送りして今年の締めくくりにしたいと思います。

どうぞつつがなく、よいお年をお迎えくださいますよう。
(文責 松本まゆみ)


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