新年度も目の前、いよいよ春本番です。明るく華やかなイメージの反面、気候や環境の変化が大きい不安定な時期でもあるのが春。「春霞(はるがすみ)」の季語があるように空にもモヤがかかりやすいし、気持ちも何やらモヤモヤしがちな季節だよな〜、と思うマツモトです。
窓を開けたらびっくりするくらい霧がかかっていた朝、新聞に作家で精神科医の帚木蓬生さんの記事が載っていました。
日々の診療の中で、「『あなたの苦しみを自分は見ていますよ』と伝える『目薬』、回復には日数がかかるが、そのうち何とかなると考える『日薬』、『めげずにやりましょう』と声をかけ続ける『口薬』ー。」(朝日新聞 2025年3月2日)
こんな薬を処方するようなお気持ちで患者さんに接してこられたのだそうです。ご本人の回復力を信じて支えながら待つ、という心構えを再確認させてもらった思いでした。そして「日薬」!
「目薬・口薬」は、人によってはもらえなかったり合わなかったり、もあるかもしれません。が、「日薬」は誰にも等しく届くもの。
マツモトが小さい頃、「膝はどうね?」「なんぼかいいごたる、後は日にち薬じゃねぇ」などと、お年寄りがよく口にしていた「日にち薬」。霧は一気に晴らすことはできません。でも待てばいずれだんだんに晴れていきます。
すぐに結果を知ろうとしがちな昨今。「目薬・口薬」の効力はもちろんのこと、ゆっくり優しく作用して少しずつ癒しへつなげてくれる「日薬」の持つ力にも、ちゃんと目が向けられるといいなと思います。
満開の桜ももうじき。花の季節を存分に満喫なさってくださいますよう。
(文責 松本まゆみ)
“こころぐ通信”は、こころセーフティネット協会にメールアドレスをご登録くださっている皆さまに毎月お届けしております。配信をご希望の方はメッセージ欄で、アドレスとお名前をお知らせください。協会のスケジュールやお知らせとともに、20日頃にメール配信いたします。
窓を開けたらびっくりするくらい霧がかかっていた朝、新聞に作家で精神科医の帚木蓬生さんの記事が載っていました。
日々の診療の中で、「『あなたの苦しみを自分は見ていますよ』と伝える『目薬』、回復には日数がかかるが、そのうち何とかなると考える『日薬』、『めげずにやりましょう』と声をかけ続ける『口薬』ー。」(朝日新聞 2025年3月2日)
こんな薬を処方するようなお気持ちで患者さんに接してこられたのだそうです。ご本人の回復力を信じて支えながら待つ、という心構えを再確認させてもらった思いでした。そして「日薬」!
「目薬・口薬」は、人によってはもらえなかったり合わなかったり、もあるかもしれません。が、「日薬」は誰にも等しく届くもの。
マツモトが小さい頃、「膝はどうね?」「なんぼかいいごたる、後は日にち薬じゃねぇ」などと、お年寄りがよく口にしていた「日にち薬」。霧は一気に晴らすことはできません。でも待てばいずれだんだんに晴れていきます。
すぐに結果を知ろうとしがちな昨今。「目薬・口薬」の効力はもちろんのこと、ゆっくり優しく作用して少しずつ癒しへつなげてくれる「日薬」の持つ力にも、ちゃんと目が向けられるといいなと思います。
満開の桜ももうじき。花の季節を存分に満喫なさってくださいますよう。
(文責 松本まゆみ)
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